文芸素人講釈

古今東西の文芸作品について、講釈垂れさせていただきます。

ブログ開設にあたって。

口上述べさせていただきます。

 

伝統的な話芸というと多くの人が落語を思い浮かべるかもしれません。

落語と似たような話芸に「講談」があります。

落語が会話が主体であるのに対し、講談は物語が主体の話芸です。

その歴史は落語よりもずっと古く、奈良時代までさかのぼれるそうです。

特に人気が出たのは室町時代のこと、当時は「太平記読み」と呼ばれていたとか。

釈台(笑点の司会者の前にある机、あれですね)を張り扇で叩きながら節をつけ、筋の途中におかしなことを言ったり独自の解釈を織り交ぜながら、物語を一般庶民に面白おかしく読み聞かせていたとのこと。

 

この独自の解釈というのがちゃんとした学術的な解釈というよりも、むしろ面白おかしい方が受けるというので、

「講釈師、見てきたように嘘をつき」「講釈師、扇で嘘を叩き出し」なんて風にも言われたそうです。

 

当方これからこのブログでいわゆる書評というものを書いていきたいと思いますが、別に学者でもなんでもございませんので、正しいことを言うかどうかは分かりません。

 

加えて当方、別に講談師ではありませんので、当方の書いたものが講談風になるかどうかも分かりません。

 

ただ、どうせ語るならそれなりにまじめに書く一方、できることなら講談のように、読んだ本の内容を面白おかしく語りたいという思いからブログのタイトルを「文芸素人講釈」とさせていただきました。

 

なにぶんずぶの素人ではございますが、どうぞご贔屓のほど、よろしくおねがいいたします。